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 長崎市の長崎半島西海岸に分布する白亜紀後期の地層「三ツ瀬層(みつせそう)」(約8100万年前)から、主に二足歩行の草食恐竜が属する鳥脚類の歯の化石35点が発見された。エドモントサウルスなどの「ハドロサウルス上科(じょうか)」のものとみられる。共同調査をした福井県立恐竜博物館と長崎市が18日、発表した。

 恐竜博物館などによると、調査が始まった2013年から保存状態のよい歯の化石が次々と見つかり、特に14年以降発見の34点は、半径数メートルの範囲から発掘された。形がきれいに残り、測定できたものの高さは17~5ミリほど。上下の歯がかみ合う面が水平で、表面にY字や十字の模様がある特徴から鳥脚類とみられ、19点は上あごの歯と確認できたという。

 歯の側面に「稜(りょう)」と呼ばれる出っ張りがあることや発見された地層の年代からハドロサウルス上科の化石と考えられる。ただ、歯だけでさらに詳しい種類を特定するのは難しいという。

 恐竜博物館の柴田正輝主任研究員(42)は「発掘現場近くからは別種の恐竜の化石も発掘されており、今後もさらなる化石の発見が期待できる」と話した。

 長崎市では04年に鳥脚類のひざの関節部の化石が発掘されている。また、北海道や福島県、兵庫・淡路島などでも鳥脚類の化石が見つかっている。

 今回の化石35点は20~23日に長崎市軍艦島資料館、25日~9月18日に長崎市科学館で公開される。(山田健悟)