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 第99回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)の2回戦5試合が12日、甲府市の山日YBS球場と富士吉田市の北麓(ほくろく)球場であり、塩山は延長戦の末、Bシードの富士学苑を破った。甲府商は身延と1点を争う接戦を制し、笛吹は都留興譲館に競り勝った。13日は山日YBS球場で3試合と北麓球場で2試合の2回戦計5試合が予定されている。

今大会へ つなげた悔しさ 富士学苑・若菜滉介選手

 「最後のバッターにはならない」

 塩山に2点をリードされて迎えた富士学苑十一回裏、打席に向かう若菜滉介遊撃手(3年)は言い聞かせた。2死とはいえ一、二塁。一打で試合をひっくりかえす可能性も残る。

 忘れられない悔しい思いがあった。昨年の秋季大会、同じような場面で最後の打者となり、ベスト8を逃した。その思いを忘れず、夏に向けて必死に練習してきた。

 野球センスが良く、出塁率も高くて、チームのだれもが認める攻守の要。ところが5月の練習試合中に指を骨折。今大会の始まる1週間ほど前までは不調で、先発出場ができるかどうか、自分でも不安だった。

 「夏の大会にこうして出場できたのは、苦しい時に家族や野球部の仲間たち、先輩らの支えがあったから。最後くらいは3年生の意地を見せたかった」

 フルカウントから振り抜いた打球は三遊間を抜けて左前へころがり、2死ながら満塁とさらに好機を広げた。

 試合は、次打者が右飛に倒れて終わったが、2―3と逆転された六回にすぐさま同点に追いつく三塁打。十回表に一挙3点を奪われたその裏の攻撃でも、三塁打で反撃の口火を切って、十一回へとつなげた。

 「悔しさを忘れないでやってきたから今日につながったと思う。力のある後輩たちは、来年、もっと上に行ってくれると思う」と話した。(小渕明洋)

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