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 宮崎市の絵画教室「現代っ子センター」を主宰する藤野忠利さん(80)と児童生徒らの作品を集めた「現代っ子センターこども絵画と藤野忠利展」が12日、宮崎市の県立美術館で始まった。藤野さんはアクリル画やオブジェ計約30点を出展している。

 藤野さんは宮崎大宮高を卒業後、立命館大に進学。大学在学中は美術サークルで活動した。当時、1枚の油絵と出合ったことが人生を変えた。関西を拠点に活動し、国際的に高く評価されている前衛美術集団・具体美術協会(具体)の中心作家・白髪(しらが)一雄がロープにぶら下がり、足で描いた「激動する赤」だ。白髪の兵庫県尼崎市の自宅に押しかけ、師事した。

 大学を出てから宮崎交通に入社したが、休みを利用しては関西へ。1965年から具体が解散する72年まで具体の新人展に出品した。家族の反対を押し切り退社後、73年に現代っ子センターを開設。白髪ら具体メンバーの展覧会を宮崎市で開くなど現代美術の紹介にも取り組んだ。「具体とのつながりが、生きて行く大きな力となった」

 今回は、1~4月に制作した作品を展示。具体のリーダーだった吉原治良の「単純明快シンプルが絵として最高」という言葉を守れるようになったという。「まだ今からですね」と藤野さん。16日まで。無料。(伊藤秀樹)