[PR]

 内戦下の中東イエメンで、コレラの感染拡大が止まらず、危機的状況がさらに悪化している。国連のオブライエン事務次長(人道問題担当)は12日、イエメン全土で32万人以上に感染の疑いがあり、少なくとも1740人が死亡したと発表した。国連児童基金(ユニセフ)と世界保健機関(WHO)によると、死者の約4分の1が子どもだという。

 イエメンでは政権側と、イランが支援する反政府武装組織「フーシ」が対立。隣国サウジアラビアが2015年3月から政権側に立って軍事介入し、首都サヌアなどで空爆を続けている。WHOは上下水道や医療・保健・衛生施設などのインフラが空爆で破壊され、感染拡大に拍車をかけたと指摘する。

 現地で医療活動にあたる国際NGO「国境なき医師団」(MSF)で、6月までイエメンの活動責任者を務めた村田慎二郎さん(40)は12日、東京都内で会見し、「一刻も早く手を打たなければ、彼らの命が失われていく。紛争当事者と国際社会は安全かつスムーズに人道支援を実施させる責任がある」と訴えた。(清宮涼)

こんなニュースも