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 第99回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)の2回戦5試合が13日、甲府市の山日YBS球場と富士吉田市の北麓(ほくろく)球場であり、吉田が昨夏4強でBシードの帝京三を下し、農林は6年ぶりの夏の勝利を甲府昭和からあげた。東海大甲府、巨摩、上野原も次戦に駒を進めた。14日は試合がない。15日は山日YBS球場で3回戦3試合が予定されている。

■得意のリード、悔い残る 帝京三・小谷田崇志選手

 4点差の九回表無死満塁のピンチ。本塁を守る帝京三の小谷田崇志選手(3年)は1球ごとに吉田のベンチを見た。相手監督のスクイズのサインを警戒していた。しかし、その慎重さからフルカウントにしてしまい、最後はスクイズで1点を失った。「完全に自分のミスです」と悔やんだ。

 一塁の位置から八回表に千々和透選手(2年)に代わってマスクをかぶった。「お願いします」「任せとけ」。後輩の正捕手から先輩へ本塁の守りが任された。

 小、中と捕手を務め、高校からは一塁手も守るようになった。しかし昨秋、新チームの正捕手に千々和選手が選ばれただけでなく、正メンバーからも外された。

 「本当に悔しかった」と小谷田選手。その悔しさをバネに午前6時からの早朝練習には他の人より30分早く来てバットを振り、「スイング1日1千回」のノルマもしっかりこなした。

 今春には、千々和選手が右手を骨折したことも重なり、正捕手として県大会に出場。夏の正捕手は譲ったが、この日先発で7番打者を務めた。

 九回裏の攻撃、1死から本塁打が出て追い上げムード。小谷田選手も右翼への二塁打を放って続いた。「逆転してやる」と気持ちで打ったこの日の初安打だった。しかし、後が続かずゲームセット。

 最後の試合でこだわった捕手のポジションに座った。しかし、得意のはずのリードで慎重になりすぎた。「悔いの残る結果だった」と振り返った。「千々和たち下級生にはこの経験を生かして、来年また挑戦してほしい」と後を託した。(野口憲太)

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