写真・図版
[PR]

 連載で取り上げた関節リウマチ患者の雨宮福子さん(69)は、症状が進行し、関節破壊や変形に至ってしまった。室内でも松葉杖が欠かせない。「時代が悪かったのかな」と言う。

 かつて、治療には痛みや炎症を抑える薬しかなかった。日本では、1999年になって抗がん剤メトトレキサートがリウマチ治療でも承認され、2003年以降は関節破壊も抑える効果が高い生物学的製剤が次々と出てきた。

 東京女子医大付属膠原病(こうげんびょう)リウマチ痛風センターの猪狩勝則(いかりかつのり)准教授(リウマチ関節外科)によると、同センターの患者のうち、痛みや腫れ、こわばりのない寛解した人は52%。残りの48%の半分は、寛解の一歩手前の段階を示す「低疾患活動性」を目標にする患者だという。薬の効果は大きい。ただし、「寛解までの間で、関節が壊れてしまう人もいます」と猪狩さんは話す。

 手術も変わった。かつてはひざや股関節、ひじなどの骨を人工関節に取り換える手術が多かった。今は、4分の1が寛解した患者の生活の質を上げる手術だ。「変形した手足の指を手術するケースが増えている」という。

 一方、約70万人と推計される患者の中でいま増えているのが、一人暮らしの人だ。公益社団法人「日本リウマチ友の会」(東京都千代田区、http://www.nrat.or.jp/index.html別ウインドウで開きます)が会員1万2千人にアンケートを実施したところ、回答した7千人のうち15%が一人暮らし。少しずつ増えているという。リウマチは女性患者が多く、「家事ができない」と答えた人が50%。生活の質を維持するため、62%の人が自助具を使っていた。

 友の会では、「生活便利帳(自助具編)」(http://www.nrat.or.jp/jijogu.html別ウインドウで開きます)を作っている。着替え、食事、家事、入浴、排泄(はいせつ)、文具の利用などを助ける約100品目と販売先、各地の相談・作製グループの連絡先がまとまっている。自助具は、リウマチ以外の体が不自由な人や高齢者でも使える。

 会長の長谷川三枝子(はせがわ…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら