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 トランプ米大統領は、中国などが鉄鋼をダンピング(不当廉売)しているとして、関税引き上げや輸入品の数量を制限する「輸入割り当て」を検討していることを明らかにした。米国は、安全保障を理由に鉄鋼製品への輸入制限を検討しており、実行すれば貿易戦争につながるおそれがある。

 トランプ氏は12日、フランスに向かう大統領専用機内で記者団に「中国や他の国は鉄鋼をダンピングしている。彼らは何十年にもわたり我々の鉄鋼産業を破壊してきており、私はそれを止める」と言及。「関税と輸入割り当ての二つの方法があるが、私はおそらく両方やる」と話した。

 トランプ政権は、1962年に成立した「通商拡大法」に基づき、輸入制限策を検討しており、来週にも判断するとみられている。同法に基づく輸入制限は30年以上発動されておらず、欧州連合(EU)などは報復措置を取る姿勢を示している。(ワシントン=五十嵐大介