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 2020年の7月24日、世界の目が東京に注がれる。200を超える国・地域の選手たちが集う、半世紀ぶりの五輪の開会式で、成熟した日本の首都はどんなメッセージを発信するのか? リオデジャネイロ五輪閉会式のセレモニー演出に携わった椎名林檎さん(38)、大会組織委員会で開閉会式のコンセプトづくりに関わる田中優子・法政大総長(65)が語った。2度目の東京五輪開幕まで、あと3年。

 「クールジャパン」という言葉の持つ、漠とした呪縛。ありますよね。

 でも欧米の方にとっての「クールジャパン」の認識は「アニメ、カワイイ、ハラジュク」ではなく、実はほうじ茶の喉(のど)越しや味わいに代表される、日本のすうーっとした、あの印象そのものなんですって。ニューヨークに住む友人の小沢健二さんと話しているなかで、ふと出てきた話です。

 (リオ五輪・パラリンピック閉会式の)フラッグハンドオーバーセレモニーのチームも、忍者、侍、芸者、花魁(おいらん)道中みたいなものに途中までは結構縛られていました。問題は海外の方が日本にいらしてそれを探しても見つからないということ。うそになります。第一「海外の方はこういうのを喜ぶだろう」と決めつけた上で「わざわざ媚(こ)びに行って振られる」のは色恋沙汰しかり、一番みっともないでしょ。

 私の感じる日本の力の内訳は、辛抱強さ、探究心、身体能力。健康な心身に宿る創意工夫。例えば私たちが誇れる電車やバスの運行ダイヤの正確さをはじめとする「お待たせしない」精神。江戸前ですから。ササッと。もしかして、「外国の方が期待している」とつい考えてしまいがちな「忍法」も、からくりはそういうことなんじゃないかと。だから忍者のコスチュームを着たキャラクターを出すことなく、「忍法のような日本の技」を見せたいと思ったんです。

 それらを表現したのが、秒針にBPM(1分あたりのビートの数)を合わせた曲でつなぐ演出、そして時空を超えるマリオです。

 本当は体操の白井健三さんをは…

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