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 滋賀大会は9日目の17日、2回戦4試合があり、16強が出そろった。堅田が大津との無失策試合の投手戦を制したほか、膳所、石山は接戦をものにした。水口は逆転勝ち。3回戦は21、22の両日にそれぞれ4試合が予定されている。

■託す 仲間を信じて、引っ張れ 高島・八田君→中川君へ

 「試合に負けたことは悔しいが、このチームで最後まで頑張ってこられてよかった」。三塁側選手出入り口前で、高島の倉辻大成主将(3年)が保護者にあいさつするのを、八田純斗君(3年)は、何度もうなずきながら聞いていた。

 八田君はこの日、先発投手として出場。七回まで捕手のサインを信じて投げた。それができたのは、昨夏の準優勝投手で、現在龍谷大1年の西村常君のアドバイスがあったからだ。

 昨年の大会で、西村君は、捕手だった八田君のサインに首を振らなかった。引退後「投手は後ろにいる野手を信頼して投げないといけない」と聞いた。

 背番号1をつける投手なら、チームを盛り上げていく責任があり、チームのことを考えてグラウンド整備、道具出しなどを率先してやる――。その姿と言葉から、西村君をお手本にしてきた。

 八回、中川誠弥君(2年)にマウンドを譲った。中川君には「抑えたら、俺が打ってやる」と声をかけ、九回、追加点の口火となる左前安打を放って意地を見せた。

 試合後、九回を投げ抜けなかったことを悔やんだが、「チームが暗くならないように」と試合中笑みを絶やさず投げられたことには「エースとしての務めを果たせた」。

 引退後も先輩と同じようにエースの覚悟を教えてあげたいという。この日、中川君には「バックを信じて投げて、投手が引っ張るチームを作ってほしい」と伝えた。中川君は「はい」とうなずいた。(藤牧幸一)

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