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 九州北部の豪雨被害で、福岡県朝倉市は18日、被害家屋などの現地調査を始めた。公的支援などの受給に必要な罹災(りさい)証明書発行のための確認作業で、市職員が被害程度を見て回った。一方、有明海で見つかった2人を含む3遺体の身元が判明。福岡、大分両県での死者は計34人となった。

 朝倉市宮野の菓子店には18日朝、市税務課の職員2人が訪れた。土砂が流れ込んだ地下の事務室や作業場で、壊れた菓子を焼く機械や配電設備などを確認した。壁に残った浸水の跡を市職員が巻き尺で測ると、床から1・75メートルの高さになっていた。

 市によると、17日までの罹災証明書の申請件数は1108件。被害が確認できたものについては、18日から発行を始めた。22日からは他自治体からの応援も得て、10班態勢で市内を回る予定。東峰村はすでに15日から現地調査を始めている。

 県によると、17日に身元が判明した遺体は、佐賀県沖の有明海で8日に見つかった朝倉市杷木(はき)松末(ますえ)の小嶋ユキヱさん(70)と同市杷木松末の井手和子さん(59)、朝倉市内で12日に見つかった同市杷木志波(しわ)の足立曙光(しょうみつ)さん(70)。

 一方、朝倉市は17日午後、大雨が降る恐れがあるとして、被災した3地区の約1万5千人に避難指示を出した。約3時間半後に解除されたが、捜索は一時中断され、ボランティアも活動をやめた。東峰村も同日午後に3地区約440人に避難指示を出したが、約3時間後に解除した。(加藤美帆、渡辺松雄)