日野原重明さんの死去を受け、親交のあった僧侶で作家の瀬戸内寂聴さん(95)が18日、朝日新聞の電話取材に応じた。「日野原先生がいるだけで、みんなホッとできた」と偲(しの)び、戦後を生き抜いた同世代の悲報に「寂しくなる」と惜しんだ。

 日野原先生は私より10歳上で、源氏物語の現代語訳が終わったころに対談して、とても仲良くなった。私の展覧会にも欠かさず来てくれ、感想を言ってくれた。

 いつも「粗食だ」と言っているから、寂庵(じゃくあん)に来てくれたとき、お昼に質素なサンドイッチを出そうとしたが、豪華になってしまった。でも先生は、豪華なサンドイッチをパクパク食べて、おいしいおいしいって、いくらでも食べた。講演会とかで一緒になったとき、私には豪華な弁当で、日野原先生には質素なにぎり飯で、先生は横目で見て「そっちがいい」とうらやましがっていた。とても愉快な方だった。

 一緒に旅行したとき、電車に乗ると、すぐに赤ペンを出して仕事をする。弟子の論文を直していた。旅行の間でも時間を無駄にしない。歩くときも周りの人の手も借りず、自分で荷物を持って1人で歩く。多くの荷物も両手に持ってバランスをとれば歩きやすい、と年寄りぶらず、自分のことは何でも自分でやった。

 生涯で一番記憶に残っているの…

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