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 国の天然記念物「奈良のシカ」の捕獲が31日午後に始まる。捕獲は文化財保護法で規制されているが、奈良公園の周辺で深刻な食害が広がっており、奈良県が初めて乗り出す。観光客らによる「餌付け」も問題になっているため、県は条例制定の検討も進め、人とシカが共生できる環境づくりを目指す。

 「奈良のシカ」は古来、春日大社の「神鹿(しんろく)」として大切にされ、1957年に天然記念物に指定された。対象エリアは奈良公園内のほか、2005年の市町村合併前の旧奈良市全域。

 県などによると、奈良公園には約1200頭が生息。さらに東側に広がる農村部では実態は把握できていないが、県はそれ以上の頭数がいるとみる。特にこの付近では米や大根などの野菜、イチゴなど果樹への食害が問題になっていた。

 奈良公園付近を除いた地区では、保護上支障を及ぼす恐れがない場合に限り、1985年に文化庁から文化財の現状変更の許可を受けたうえで捕獲できるようになった。しかし、捕獲には賛否の声があり、これまで申請はなかった。

 一方、奈良市は87年から農家が設置する防鹿柵の補助事業を始め、約3億円を投じて総延長46キロの柵が設けられた。しかし、県が2014年に調査したところ、公園東側の集落などでは被害が増えたという回答が目立った。

 県は被害の増加が緊急の課題になっているとして、今年4月にシカの管理計画を策定。捕獲して頭数を管理する方針を決めた。公園東側にある田原地区と東里地区で申請し、猟銃は使わずに試験的に箱わななどで120頭を捕獲する計画という。

 市内10地区の農家などでつく…

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