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 盛岡市の認可外保育施設で2015年8月、預かり保育中だった下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)が食塩中毒で死亡した事件で、病院に搬送された彩心ちゃんの体内の食塩摂取量が約4・5~5グラムに相当することが、捜査関係者への取材でわかった。専門家によると1歳児で小さじ1杯分(5~6グラム)の食塩を摂取すると死に至る恐れがあるといい、彩心ちゃんはほぼ致死量相当の食塩を摂取させられた疑いがある。

 この事件では、施設の元経営者の吉田直子容疑者(33)が傷害致死容疑で逮捕されている。吉田容疑者は「具合が悪そうだったので塩分補給のつもりで与えたが、危害を加えるつもりはなかった」と容疑を否認している。

 捜査関係者によると、彩心ちゃんの食塩摂取量は血中濃度から測定した。事件当時、施設内には彩心ちゃんと吉田容疑者の2人だけで、吉田容疑者は乳幼児用のイオン飲料を容器に入れ、食塩を混ぜて、スプーンで彩心ちゃんに与えたとみられる。彩心ちゃんの背中には多量の食塩が付着していたといい、彩心ちゃんが食塩を与えられ、嘔吐(おうと)した可能性があるという。

 彩心ちゃんは15年8月18日未明に施設から父親に引き取られた後、盛岡市内の病院に搬送されたが、同日午前4時40分すぎ、食塩中毒のため死亡した。施設は彩心ちゃんが死亡した直後の8月末に閉所している。