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 「今後は内閣府・文部科学省の意向のみを忖度(そんたく)するのではなく、一般社会常識を十分踏まえてほしい」

 愛知県の大村秀章知事が19日、こうした内容の抗議文を宇宙航空研究開発機構(JAXA)の奥村直樹理事長に送った。大村氏は抗議文で、ロケット打ち上げ視察をJAXAから持ちかけられたのに、8月に予定される内閣改造を理由に断られたと主張。前後の日程をキャンセルしていたといい、「信頼関係を打ち壊すもので極めて遺憾」と怒りをぶちまけた。一方、JAXAは「断っていない」として予定通りの視察を求めている。

 抗議文によると、大村氏は6月、種子島(鹿児島県)で8月11日にあるH2A35号機打ち上げの視察をJAXAから打診され、日程調整をして出席の意向を伝えた。だが、7月に入り、「内閣改造に伴う文科省の新大臣などの視察受け入れを理由に、突然、日程変更と称して事実上の断りの連絡があった」という。

 抗議文を受け取ったJAXAの担当者は「内閣改造を理由に視察を断ったことはないが、調整に手間取っていることを説明する経緯で誤解を生じさせてしまった。予定通りに来ていただきたい」と釈明している。(北上田剛)