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 東京電力は21日、福島第一原発3号機の原子炉圧力容器直下を水中ロボットで調査した。関係者らによると、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)のような塊が、圧力容器の下に垂れ下がっていたり、落下した構造物の上に溶岩のようにへばりついたりしていたという。構造物も多数崩落しており、3号機が激しく損傷している状況が明らかになってきた。

 水中ロボットはこの日早朝、圧力容器を支える筒状のコンクリートの開口部から内部に進入した。

 関係者らによると、圧力容器の真下あたりで見上げたところ、圧力容器の底にある円筒型の装置から、垂れ下がって固まった塊が見えた。また、下方を見ると格納容器の底に多数の構造物が崩落しており、その上に溶岩のような塊がへばりついているのも確認できたという。

 デブリのような塊は今年初めにあった2号機の調査でも見つかったが、放射線を測るロボットが途中で立ち往生したため、デブリかどうか確認できていない。今回の塊も線量は測れていないが、関係者は「したたっている状況や形状から、デブリの可能性は高い」と指摘している。

 東電は22日もロボット調査を続ける。格納容器の底までロボットを進ませて、塊の広がり具合や量などを調べる予定だ。

 格納容器内のロボット調査は今年、1~3号機で相次いで行われた。東電と国は、こうした情報をもとにデブリをどう取り出すかの方針を今夏にも決める方針だ。来年には具体的な工法を決定し、2021年に1~3号機のいずれかで実際に取り出しを開始すると中長期計画で定めている。

 調査では「2号機より3号機の方が明らかに損傷が激しい」(東電の担当者)ことが分かったものの、事故から6年が経っても一部の状況しか判明していない。原子力規制委員会の田中俊一委員長は19日、「デブリの取り出し方法を具体的に確定できる状況にはほど遠い」と指摘した。

 調査ロボットは国際廃炉研究開発機構が開発。1~3号機で計約70億円が投じられている。(川原千夏子、富田洸平)

■元日本原子力研究開発機構上級研究主席の田辺文也さんの話 福島第一原発3号機で燃料デブリが圧力容器の外に出ていることは想定されていた。取り出す方針を立てるには、デブリの分布や形、成分などを知る必要がある。今後の課題であり、それらが分からないと、実際の取り出しは困難だ。

■長崎大核兵器廃絶研究センター長の鈴木達治郎教授の話 燃料デブリが見つかったのであれば、廃炉作業で大きな前進だ。ロボットやカメラが機能し、燃料が固まっている様子や場所がわかったことになる。固まっていれば遮蔽(しゃへい)しやすく、取り出し作業に有利だ。