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 福井大会は24日、福井フェニックススタジアムで準々決勝2試合があり、ベスト4が出そろった。打線をつないだ坂井が武生を破って7回コールド勝ち。福井高専を下した敦賀は10年ぶりに4強入りを果たした。26日の準決勝2試合から、会場は県営球場に移る。

「主将だから」自分を鼓舞 福井高専 出蔵祐志君

 「応援、ありがとうございました」。福井高専主将の出蔵祐志君(3年)はスタンドに向かってあいさつした後、しゃがみ込んでタオルで涙をぬぐった。チームは夏の大会で初のベスト8入りを果たし、大健闘だった。しかし、自身はこの日の試合で打撃では貢献できず、後悔だけが残る。これで引退だと思うと、体に力が入らなかった。

 授業中に出された課題を終わらせてから、遅れて練習に参加する部員が多い。だが、ほとんど遅刻したことはない。「キャプテンだから、チームを引っ張らないといけない」。そんな意識が自身を奮い立たせた。寮に戻ってからほとんど徹夜で課題を仕上げ、練習試合に臨んだこともあった。

 今年に入ってから、練習中に肩を痛めた。治りかけたころ、今度は転んでひざを3針縫うけがをした。春の県大会では、ベンチから仲間のプレーを眺めることしかできなかった。

 けがから回復した今大会では、中堅手としてチームを支えた。17日の足羽戦ではチーム初の安打をたたき出し、21日の丹生戦では犠飛で得点に結び付けた。私立の強豪校が相次いで敗退し、頂点を意識するところまできた。

 しかし、準々決勝の最初の打席で、練習に力を入れたバントに失敗。その後、六回までに2度の打席が巡ってきたが、いずれも無安打に。九回に監督から代打の起用を告げられた。「キャプテンなのに活躍できなかったことが悔しい」。試合後、声を絞り出した。(南有紀)

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