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 絶滅の恐れがあるニホンウナギの育つ環境を守る動きが広がっている。乱獲に加え、川の環境変化で減ってしまった「すみか」を人の手で再現した生態調査もその一つ。食材の宅配会社もウナギの売り上げの一部を調査に充てている。

 「いたぞ」「結構大きい」。土用の丑(うし)の日を4日後に控えた21日。福岡市東区の須恵川で、有機食材の宅配会社「大地を守る会」(千葉市)の社員ら約10人が1メートル四方の樹脂製の「石倉かご」を引き揚げた。

 かごの中には、黄色がかった天然のニホンウナギが4匹。大きいものは体長45センチあり、餌となるゴカイやエビも入っていた。協力する九州大大学院の望岡(もちおか)典隆准教授(水産増殖学)は「ふっくらしている。餌が豊富にあるのだろう、力のある川だ」と話した。

 大地を守る会は2015年、ウナギの商品が1点売れるごとに、資源保護のために50円を積み立てる「ささエールうなぎ基金」を始めた。国際自然保護連合(IUCN)が前年、ニホンウナギを絶滅危惧種にしたことがきっかけだ。同会の町田正英さん(50)は「会として持続的に食べ支える取り組みをしようと考えた」という。

 その結果、石を積んでその隙間にひそむウナギを捕る伝統漁法「石倉漁」などにヒントを得て望岡准教授らが考案した石倉かごに行き着いた。

 コンクリートで護岸された川に…

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