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 2歳の娘の父親である記者(35)は、妻からこんなことを言われて気になっています。「共働きの家庭が登場する日本の絵本って、少なくない?」

■目立つ「エプロン姿」

 会社員である妻がそう感じたのは、人気絵本「よるくま」(酒井駒子作、1999年、偕成社)を読んだとき。母グマとはぐれて泣く子グマが登場する。実は母グマは夜空で釣りをする仕事に励んでいたのだ。

 この展開を読んで「そう言えば、人間の家族を描いた絵本で、母親が外で働く姿を見たことがない」と気づいたという。他の本では、お母さんはエプロン姿で家事、お父さんはスーツ姿で仕事へ。そんな両親の描かれ方が多いことに「違和感があった」のだと。

 いまや共働き世帯数が専業主婦世帯数を逆転して20年がたち、その差は倍近くまで広がった。世の中、共働きの方が多いのだが――。

 試しに自宅の絵本の中で一番のお気に入り、「りんごかもしれない」(ヨシタケシンスケ作、ブロンズ新社)をめくった。2013年に出版され数々の絵本賞を受賞した人気絵本だ。

 女性と男性の描かれ方に注目してみる。主人公のお母さんがエプロン姿で家事をして、スーパーで買い物。お父さんはスーツ姿で酔っ払って帰ってくる。街角のイラストでは、仕事中の人は男性が多いようだ。女性は買い物袋を下げたり、子どもを連れていたり。

 作品はもちろん面白いままだが、確かに……。

 では、共働き世帯が登場する絵本は無いのだろうか。

 子どもの本専門店「クレヨンハウス」(東京)を訪ねると、絵本売り場の担当者が、「ぼくのママはうんてんし」(2012年、福音館書店)を教えてくれた。

 お母さんはJRの運転士で夜勤…

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