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 ローマ法王庁は24日、記録的な干ばつのため、サンピエトロ広場などバチカン市国内に約100カ所ある噴水をすべて止めると発表した。ローマでは給水制限が検討されている。イタリア全土で農作物にも大きな被害が出ており、当局は頭を悩ませている。

 バチカン放送によると、噴水の停止は、環境問題を重視するフランシスコ法王の方針に沿ったもの。水道当局は、このまま雨が降らない日が続けば、ローマで1日約8時間の給水制限を実施すると警告しており、観光客も影響を受ける可能性がある。

 ロイター通信によると、ローマの7月の降水量は例年より72%減。6月も約74%少なかった。ローマに水を供給している近郊のブラッチャーノ湖では水位低下で環境悪化が懸念されている。ローマのあるラツィオ州は、週内にも湖からの取水を停止すると決めた。ANSA通信によると、農作物への被害は全土で約20億ユーロ(約2600億円)に及んでいるという。(ローマ=山尾有紀恵)