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 自殺につながるサインに気づいて必要な支援につなげる「ゲートキーパー」。その役割を周知する歌を厚生労働省などが作る。昨年5月に亡くなった神奈川県の高校生が作った曲に、一般公募をもとに歌詞をつけた。趣旨に賛同した歌手の加藤登紀子さんが歌う。

 25日には、東京都内で収録が行われた。歌の題名は「空の青いとり」だ。

 作曲した加藤旭さん(享年16)は中学2年生のときに脳腫瘍(しゅよう)と診断され、手術を繰り返す中で両目を失明。闘病しながら4歳から始めた作曲を続け、約500曲を作り出した。「自分の作った曲を何かに役立てたい」と願っていたという。

 ゲートキーパーは、悩みを抱える人に気づいて声をかけ、専門家など必要な支援につなぎ、見守る役割がある。養成を進める厚労省がゲートキーパーソング作りを企画。旭さんの恩師で、ピアニストの三谷温さんが代表理事を務める音楽団体「アーツスプレッド」と連携して進める。

 加藤登紀子さんは収録後、「人生に立ち向かっていく人を助けたいという思いで歌ってきた。夢や希望ばかりじゃなく厳しいのに生き抜いている人たちがすばらしい」と語った。

 完成した歌は、8月28日から9月27日まで厚労省の特設サイト上などで聴ける。

 厚労省は、悩みを抱える人の相談先として、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)、よりそいホットライン(0120・279・338)、支援情報検索サイト(http://shienjoho.go.jp/別ウインドウで開きます)を紹介している。(伊藤綾)

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