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 水浴びや見物しながらの飲食、ゴミのポイ捨て……。ローマきっての観光名所「トレビの泉」での観光客らのマナーの悪さに手を焼いたローマ市は、25日から試験的に規制強化に乗り出した。観光客らは、混雑時には順路に従っての見物を求められ、泉の縁に座ることや、飲食などが禁止された。

 規制は当面80日間の予定。初日は、泉の周辺に警備員ら4人が配置され、ジェラートをほお張りながら泉の縁に座った親子や、泉の中に手を入れた子どもが笛の音で警告を受けた。禁止事項の看板は設置されておらず、突然警告された米国人観光客の女性は「ルールは尊重するが、事前に知らせるべきだ」と不満顔。だが警備にあたっていたピエトロ・ナンヌッツィさん(68)は「水浴びする人もいる。ルール強化はやむを得ない」と話した。

 ラッジ市長は6月、文化的価値の高い市内の噴水内での水浴びや飲食に最高240ユーロ(約3万1千円)の罰金を科すと発表した。ローマ市によると、これまでに少なくとも40人が罰金を科された。だが広く知られているわけではないとも指摘されている。(ローマ=山尾有紀恵)