【動画】ジェフ・ズッカーCNN社長=戸田拓撮影
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 米CNNのジェフ・ズッカー社長が25日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。トランプ米大統領から何度も「フェイクニュース(偽のニュース)」と攻撃されていることについて「いかにCNNと、その視聴者たちの尊敬を渇望しているかの表れだ」と語り、関心の裏返しであるとの見方を示した。

 ニュース専門局のCNNは米国でも影響が大きく、ツイッターなどでメディア批判を繰り返しているトランプ氏は何度も名指ししている。ズッカー氏は「自分が気にしている組織についてツイートすることが多い。CNN、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストだ」とトランプ氏の行動を分析したうえで「CNNの報道とその影響力を気にしていなければ、彼は我々を無視するだろう」と述べた。

 また、トランプ氏が「フェイクニュース」と呼ぶ報道について、ズッカー氏は「本当のフェイクではなく、自分が気に入らない報道や考えを指している」と指摘。「多くの人はそのことを理解しており、影響はそれほど気にならない」と語った。ただ、トランプ氏に誘発される形で、支持者からのメディアに対する攻撃や脅迫もあるといい「その点は非常に気がかりだ」とした。

 米国ではメディア不信も問題となっているが、CNNの視聴率は過去最高の水準で、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストの購読者数も伸びている。「トランプ氏が唯一実現したことは、米国のジャーナリズムを再び偉大にしたことだ。信頼される情報への関心は極めて高まっている」と話した。(中井大助、仲村和代)

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 〈ジェフ・ズッカー氏〉 米メディア大手NBCユニバーサルに25年在籍。報道やスポーツ番組のほか、民間人だったトランプ米大統領を一躍有名にした人気番組「アプレンティス」の立ち上げにも関わった。2007~11年に社長を務めた後、13年にCNNへ移って社長に就任。ハーバード大卒。52歳。