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■特派員リポート 喜田尚(ウィーン支局長)

 首都プリシュティナ中心部の大通り。ビルの外壁に掲げられた、笑顔のビル・クリントン元米国大統領の巨大ポスターはかなり色あせていた。

 旧ユーゴスラビア連邦内の共和国自治州だったコソボがセルビアからの独立を宣言したのは2008年2月だ。すでに9年半が過ぎた。この6月に3度目の総選挙が行われたが、どの政党連合も過半数を得られなかった。しばらくは新政権発足の見通しがつきそうにもない。

 7月、独立後に欧米や国際機関との交渉に関わった元政府幹部を訪ねた。彼は「まるでバルカン半島のテリーザ・メイだよ」と肩をすくめた。テリーザ・メイとは、コソボの総選挙と同じ時期に政権基盤を固めようと総選挙に打って出た英国の首相の名だ。メイ首相の与党・保守党は、よもやの過半数割れに至った。元幹部はそれを例えに、自ら総選挙に打って出て失敗した前与党・コソボ民主党の判断を皮肉ったのだった。

 コソボの選挙も、英国に負けず劣らず唐突だった。

 コソボの政権は、自治州首相と…

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