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 家電大手シャープが中国の家電大手海信(ハイセンス)集団に対し、米国などで「シャープ」「アクオス」の商標のテレビを販売するのをやめるよう求めている問題で、海信の海外部門幹部は27日、今後も商標を使い続ける方針を明らかにした。

 海信の国際事業担当子会社のアレックス・チュー副社長が同日、朝日新聞記者らの取材に応じた。チュー氏は「海信は契約を大切にしている。これまで通り(商標を譲渡された)契約を履行したい」と述べた。

 シャープは経営不振で2015年末、米国でのテレビ販売から撤退。20年末までの米国などでの商標使用権を海信に譲渡した。その後、台湾の鴻海精密工業に買収されたシャープは今年4月、低品質の製品で評判を下げたなどとして、海信に商標利用の契約打ち切りを通告。米国で訴訟を起こしていた。

 チュー氏によると、「シャープ」商標などでの米でのテレビ販売は、現在前年比5割増と勢いがある。これに対し、シャープは来年にも、米国で新ブランドでのテレビの販売に再び乗り出す方針だ。この影響について問われたチュー氏は、「ここ数年成績が出ており、これまでの戦略を堅持していく」と否定した。(青島=福田直之)