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 パキスタンのナワズ・シャリフ首相(67)が28日、辞任した。自らの資産隠し疑惑をめぐり、最高裁判所が同日、シャリフ氏の下院議員資格が無効だとの判決を下したことを受けたとみられる。政治の混乱は確実な情勢だ。

 シャリフ氏は昨年4月、世界の富裕層の資産隠しを暴露した「パナマ文書」で、息子や娘がタックスヘイブン(租税回避地)に会社を持っていたと指摘され、資産隠しに関与していた疑いが浮上。野党が最高裁に調査を申し立て、審理が続いていた。

 審理でシャリフ氏はあいまいな説明に終始。最高裁は、説明責任を果たさない首相の言動が、議員の適格性を定めた憲法の規定に違反すると判断した模様だ。憲法は62条で「議員は誠実でなければならない」などと規定している。

 パキスタンでは首相は下院議員から選出される。最高裁の判断を受けて選挙管理委員会が議員資格無効を認定すれば、シャリフ氏は自動的に首相を失職することになっていた。ただ、シャリフ氏は判決前から「最高裁の判断を受け入れる」と表明しており、選管の認定を待たずに辞任した形だ。(イスラマバード=乗京真知

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