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 米マサチューセッツ工科大学が発行している科学誌「テクノロジー・レビュー」は、米オレゴン健康科学大の研究チームがヒトの受精卵に対して、生物の遺伝子を狙った通りに改変する「ゲノム編集」技術を使ったことを報じた。

 26日付の同誌によると、研究では、改変した受精卵を子宮に戻すことはしなかったという。ゲノム編集をヒトの受精卵に対して使った研究は米国で初めてとみられている。同様の研究は、中国で3例あるという。

 受精卵段階で遺伝子を改変して子宮に戻すと、子どもに異常が起こる可能性があるほか、改変の影響が子孫に受け継がれる。特に、狙った遺伝子だけを置き換えることができるゲノム編集技術を使うことについては、安全や倫理問題から、問題視する見方が世界で広がっている。

 日本では、政府の生命倫理専門調査会が昨春、ゲノム編集技術を一部の基礎研究に限るとする報告書をまとめた。包括的な研究規制のルール作りに向けて今月から専門家による検討を始めた。(服部尚

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