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 堺市長選の告示(9月10日)まで1カ月余りとなる中、3選を目指す竹山修身(おさみ)市長(67)と、新顔の永藤英機大阪府議(41)を擁立する大阪維新の会の動きが活発になっている。両陣営は29日、それぞれ堺市内でタウンミーティングを開催。竹山氏が前回同様、維新の大阪都構想への反対を打ち出せば、維新は竹山氏を「実績ゼロ」と批判し、争点をめぐる綱引きを繰り広げている。

 「堺と大阪府に二重行政はない。堺を守りたい」。29日、堺市西区であったタウンミーティングで竹山氏は、堺市も、大阪市を廃止して特別区に再編する都構想の対象になるという前提で、反都構想を訴えた。

 竹山氏は3月に立候補を表明。すでに校区単位などでタウンミーティングを50回ほど重ね、子育てやまちづくりなどの実績を訴えている。とりわけ、前回2013年の市長選で「反都構想」を訴えて維新の候補を破っており、反都構想の争点化も狙う。

 今月23日の事務所開きでは、支援者や、推薦を求めている自民党、民進党の国会議員・府議らが集結。この場で自民府連会長の中山泰秀衆院議員ら参加者は「都構想反対」と口をそろえ、民進府連代表の平野博文衆院議員も「都構想を潰す。この一言でがんばろう」と強調した。

 一方、維新も29日、永藤氏擁立後、初めて堺市内でタウンミーティングを開き、維新代表の松井一郎知事や政調会長の吉村洋文大阪市長らが参加した。

 今回、維新が争点化をはかるのは、竹山氏の2期8年の市政運営だ。永藤氏は南区でのタウンミーティングで堺は大阪市に比べて経済が停滞し、幼児教育無償化も進んでいないとし、「争点はただ一つ『停滞か、成長か』だ」と主張。市政刷新を呼びかけた。

 維新は今回、堺市を都構想の対象とするか否かの議論を封印。来秋実施を目指す大阪市の都構想住民投票の結果を見て、4年後の堺市長選で争点にするか検討すると説明している、松井氏はこの日、「堺がなくなることはない」と述べ、「(竹山氏の)8年を見てほしい。そのまま続けるのか、変えて成長する堺を作るのか」と訴えた。

 9月の市長選に向けて、両陣営はタウンミーティングや街頭活動を本格化させる方針で、今後、激しい舌戦が繰り広げられそうだ。(大隈崇、矢吹孝文)