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 名古屋・伏見のビジネス街で30年以上続くバー。この夏から店先でかき氷の旗が揺れている。きっかけは先代のマスターの急逝だ。後を託されたマスターの友人が店を守ろうと、かき氷を始めた。弟子を人気店に押し上げたほどの腕前で、お客を呼ぼうとしている。

 「岐阜の名店『赤鰐(あかわに)』の師匠が作る 元祖ふわふわかき氷」。伏見地区の交差点にこんな看板が立ち始めたのは、7月初めのことだ。看板の矢印に従って進むと、店を開いて32年目のバー「プァ・リチャーズ」(名古屋市中区錦1丁目)がある。軒先には赤の筆文字で「氷」と書かれた、小さな旗が揺れていた。

 奥に細長く続く店内。ウイスキーのボトルが並ぶバーカウンターでビリー・ヨコタさん(59)が迎えてくれた。

 名古屋・丸の内でレストランバーを営む傍ら、昼前から夕方にかけては、このカウンターに立つ。かき氷は、薄切りにしたふわふわの氷のうえに、新鮮なフルーツや手作りのシロップがかかった30種類。

 ビリーさんは、岐阜市にあるかき氷の有名店「茶屋 赤鰐」を営む五島(ごしま)一弘さん(52)の師匠でもある。名古屋市東区で25年ほど前、かき氷やわらび餅などの甘味を出す人気店を営んでいたころ、五島さんを教えた。

 ビリーさんが自ら氷を削るのは東区の店を閉めて以来、約25年ぶりだ。それは昨年初めに亡くなったプァ・リチャーズのマスター清水努さんのためでもある。

 清水さんはダンディーなルック…

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