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 被災地や紛争地で支援活動を続けている京都の僧侶・岸野亮哉(りょうさい)さん(42)が脳出血で2度の大手術を経験し、リハビリに励んでいる。命とは何か、生きるとは何か。東日本大震災の被災地で出会った男性の言葉を胸に、生と死を見つめ直している。

 京都市左京区の専修寺(せんしゅうじ)の副住職。フリーカメラマンとしても活動し、2003年にイラク戦争中のバグダッドで住民らを取材した。「宗教は戦争の原因になるか」を考えるためでもあった。軍事政権下のミャンマーや内戦中のスリランカも訪れ、その様子を雑誌や講演会で伝えてきた。

 東日本大震災後は毎月のように岩手県陸前高田市に通い、遺体安置所で読経したり、仮設住宅で被災者の声を聞いたりしてきた。被災地で戦争体験者と知り合ったことがきっかけで全国各地の元兵士や被爆者ら約20人を撮影し、その写真展を今年3月下旬から約1カ月間、京都で開いた。

 4月3日、ノンフィクション作家の澤地久枝さん(86)との対談を終えた昼過ぎ、異変を感じた。全身から大量の汗が湧き出て、気分が悪く、だるい。そばにいた人に救急車を呼んでもらうよう頼んだ。そこで記憶はなくなった。

 近くの病院で6~7時間の緊急…

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