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 カジノを含む統合型リゾート(IR)の大阪市湾岸部の人工島・夢洲(ゆめしま)への誘致を目指す大阪府と市は8月31日、IR構想案の中間骨子をまとめた。顔認証などの先端技術を使って入場を規制し、夢洲をギャンブル依存症研究の実証の場にすることなどを盛り込んだ。また、府市はIR事業者の募集要項の作成に関わる予算案も9月議会に提出する方針で、誘致に向けた動きを加速させる。

 この日、有識者を交えたIR推進会議で示された骨子によると、候補地は夢洲の北側約70ヘクタールで、2023年の開業を目指す。埋め立てが完了すれば全体で390ヘクタールとなるため、拡張も想定しており、「世界最高水準の成長型IR」を掲げる。

 依存症対策の費用は、入場料やIR事業者からの納付金の一部を充当。対策例として、顔認証のほか、利用者の賭け金額などの情報を集めて依存症者を早期発見することを挙げた。治安対策面では、警察官の増員や事業者に防犯対策を求める方針を盛り込んだ。

 政府はIR実施法案を秋の臨時国会に提出する見込みで、府市は成立後、事業者公募の募集要項作成などに関わるコンサルタントを確保するため、20年度までに計3億8千万円を支出する補正予算案を府議会に提出する方針。今年度分として525万円を計上し、残りは20年度までに支出予定の債務負担行為で、全額府市で折半する。また、府市は年内に構想案をまとめる予定という。(太田成美)