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 札が読み上げられると、「ダンッ」。畳をたたく音がいっせいに響き渡り、札が宙を舞う。

 宮城県で開催中の第41回全国高校総合文化祭「みやぎ総文」。1日には、競技かるたの「小倉百人一首かるた」部門が、塩釜市の塩釜ガス体育館で始まった。

 実は、頭脳だけでなく身体も酷使する「体育会系」の競技だ。「畳の上の格闘技」と表現されることも。ジャージーのヒザの部分がすり切れたり、手指をけがしたりすることもある。昨年の総文祭で準優勝した大阪府チームの植田美咲さん(17)=府立住吉高3年=は、「百人一首と聞くとそのイメージは出ないと思いますが、0・01秒で決まる激しさがある」。そこも面白いという。

 競技かるたに熱中する少年少女の青春を描き、映画化もされた漫画「ちはやふる」などの影響で、人気は高まっている。生徒らに聞くと、部活の新入部員が増えたり、周りから「やってみたい」と言われたり。福島県チームの阿部麻莉奈さん(17)=県立安積黎明高3年=は、「影響されて始めた後輩はけっこういます。皆で映画も見に行きました」と話す。

 総文祭は都道府県ごとのチームの団体戦で、予選を経て決勝トーナメントへと進む。試合中、選手は互いに声を掛け、励まし合う。8連覇を目指す東京都チームの中島宇一(たかかづ)さん(18)=暁星高3年=は、「各県の実力は拮抗(きっこう)している。その中で、終盤のきわどいミスをチームでいかに減らせるか。チームワークも重要です」と語った。(丸山ひかり)