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 格闘技の「二刀流」に挑んでいる東山高(京都)3年の谷本優駿(まさたか)(18)が1日、全国高校総体の男子レスリング個人120キロ級に出場した。

 谷本は柔道部に所属している。2000年シドニー、04年アテネ両五輪金メダリストの谷亮子さんに憧れ、小学2年から競技を始めた。身長171センチ、体重100キロ。柔道では府予選3位で今大会に出場できなかったものの、100キロ級で活躍してきた。

 柔道部では、塩貝省吾教頭が監督だった約10年前から「柔道の寝技に生かせる」と練習にレスリングを採り入れている。柔道の畳がレスリングのマット代わり。シューズは履けないため素足で練習している。

 柔道中心の練習のなかで、レスリングは週1回程度だ。レスリングの練習会や大会にも出場している。「道場破りみたいになるのに、同じ格闘技の仲間だからと京都のレスリングの先生方が快く受け入れてくれた」と塩貝教頭は話す。

 レスリングで投げてから押さえ込むことを意識することで、柔道で投げ技を決め損ねても対応力がつくという。谷本も「柔道着はつかめるけど、レスリングはできない。その分、相手を引きつけて投げる。それが柔道でも生きる」。得意技はレスリングが一本背負い、柔道では大外刈りだ。

 この日の1回戦では、アジア・カデット選手権代表を相手に投げ技を繰り出すことができず、ローリングされ、テクニカルフォール負けを喫した。「相手に防がれて、投げもできなかった。歯が立たなかった」。次の舞台は秋の国体。スポーツは高校までと決めているので最後の試合となる。「相手に近づいて、投げ技でやっていきたい」(大坂尚子)