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 家庭用のかつお節商品の出荷価格が値上げされる。南太平洋での漁獲規制や新興国でのツナ缶需要の高まりで、かつお節の原料となる冷凍カツオの価格が上がっているためだ。

 業界最大手のヤマキ(愛媛県伊予市)は、1日に家庭用のかつお節商品を7~15%値上げした。同2位のマルトモ(同)は9月1日に約40商品を7~11%、にんべん(東京都中央区)は58商品を10月2日に10~25%それぞれ値上げ。はごろもフーズ(静岡市清水区)は9月1日にツナ缶の一部を6~7%、かつお節商品を5~25%値上げする。

 ただ、値上げは問屋などに出荷する際の価格で、実際に消費者が買う価格を上げるかどうかはスーパーなど各小売企業の判断だ。消費者の節約志向は続いており、ライバル店の状況を見て値上げを決めるとみられる。「店頭価格はすぐには上がらず、今年後半ごろに消費者が値上げを実感するのではないか」(関係者)との見方がある。

 マルトモによると、焼津港(静岡県)に水揚げされた冷凍カツオの今年4~6月の平均価格は1キロ当たり約233円で、2014年度の平均(約153円)より5割上がった。カツオが取れる南太平洋での国際的な漁獲規制の強化に加え、中国やアフリカなど新興国でのツナ缶需要が増えているためだという。各社は「今後も継続的な原料価格の高騰が予想され、価格改定することにした」(にんべん広報)などとしている。(久保智)