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 千葉県印西市の老人ホームで准看護師が睡眠導入剤を混ぜたお茶を同僚らに飲ませて交通事故を起こさせたとされる事件で、県警は1日、准看護師の波田野愛子容疑者(71)=殺人未遂容疑などで逮捕=を殺人などの疑いで再逮捕し、発表した。

 発表によると、波田野容疑者は2月5日、女性職員(当時60)が軽乗用車を運転して帰宅すると知りながら睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませ、意識障害などにより交通事故を起こさせて殺害した疑いがある。県警は、事故の相手方の男性(28)に対する殺人未遂容疑でも再逮捕した。

 女性職員の衣類に付着した血痕から、睡眠導入剤の成分が検出されたという。波田野容疑者は睡眠導入剤入りの飲み物を飲ませたことを認める一方、殺意は否認しているという。

 県警によると、女性職員は施設を出た直後に単独の物損事故を起こし、波田野容疑者はこの事故を知りながら運転することを止めずに帰宅させた。女性職員は施設から約1キロ離れた直線道路でセンターラインを越え、対向車と正面衝突して死亡。県警は当初、過労で事故を起こしたと判断して司法解剖をしなかったが、その後の捜査で「死亡事故を起こすかも知れない」という未必の殺意があったと判断した。

 施設では1月以降、女性職員のほかにも職員5人が眠気やめまいの症状を繰り返し訴えていた。捜査関係者によると、波田野容疑者はいずれも睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませたことを認め、不満やねたみがあったという趣旨の供述をしているという。

 波田野容疑者は、30代の女性職員に睡眠導入剤を混ぜたコーヒーを飲ませて急性薬物中毒にしたとして6月に傷害容疑で逮捕され、さらに60代の女性職員らに睡眠導入剤入りのお茶を飲ませて交通事故を起こさせ、殺害しようとしたとして、7月に殺人未遂容疑で再逮捕されていた。