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 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる漫画家・荒木飛呂彦さんが1日、出身地の仙台市で講演した。宮城県で開催中の第41回全国高校総合文化祭「みやぎ総文」で、美術・工芸部門に参加する全国の高校生らを前に、漫画家を志した思いや制作の裏話を明かしたほか、高校生たちの作品の講評などをした。

 同シリーズは今年で30周年。実写映画も公開予定で高校生にも大人気だ。この日は同市内での同部門の開会式に続き、荒木さんが登壇。約千人の高校生らが、真剣な表情で聴き入った。

 テーマは、「なぜ、絵を描くのか」。少年時代の荒木さんは、両親が買ってくれた手塚治虫や石ノ森章太郎らの漫画に親しんだ。衝撃を受けたのが、他の人と似た絵を描く漫画家がいなかったこと。「『同じ人間なのに、何でこんなに違うものになるんだろう』『何でこういうキャラクターを出したんだろう』と、不思議に思っていた」という。

 さらに荒木さんの家には、漫画の隣に美術全集が並んでいた。印象派、日本美術。多様な表現に触れ、「ゴーギャンは無人島みたいな南の島で絵を描いたり……。そういうのが、ネス湖のネッシーの存在と同じくらい自分にとってすごく謎で、興味を持っていた」。こうしたことが、「自分にしか描けない絵」を目指そうという思いにつながったという。

 今回、荒木さんは総文祭に参加している高校生の作品の中から、印象に残った20点を選んだ。事前に送られた資料を何時間もかけて見たといい、「レベルがすごく高く、夢中になった。泣く泣く絞った」。

 荒木さんが「キャラクターがすごく印象深い」と紹介したのは、宮城県気仙沼高校3年の菅原百恵さんの絵画「想記」。メガネにセーラー服の女性が、身体をひねってこちらを振り返った瞬間が描かれている。

 荒木さん自身、大きく身体をひ…

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