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 トランプ米大統領の長男、ジュニア氏が昨年の大統領選期間中にロシア政府に近い弁護士と会った問題で、ワシントン・ポスト紙(WP)は1日までに、ジュニア氏が面会内容を隠して発表した声明は、トランプ氏自身が文面を直接指示したものだったと伝えた。ホワイトハウスはトランプ氏の関与は認めつつ、声明に間違いはないとした。

 面会した事実は先月、ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が特報。ジュニア氏は声明で「主にロシアの子供の養子縁組プログラムについて話した。選挙運動のことではなかった」と説明した。しかし、NYTが詳報すると、ジュニア氏は説明を変え、民主党候補だったクリントン氏に打撃を与える情報の存在を事前に伝えられて面会に臨んだことを認めた。

 WPによると、トランプ氏の顧問らは詳細が出た場合を考慮し、ジュニア氏が真実を書くべきだとの認識で一致した。しかし、トランプ氏が方針を変え、声明内容を指示。顧問らは、大統領の直接関与が不必要に隠蔽(いんぺい)の疑いを招きかねないと懸念したという。

 これまでトランプ氏の弁護士は、声明への関与を否定してきた。しかし、WPの報道後の1日、ホワイトハウスのサンダース報道官はトランプ氏の関与を認め、「限られた情報に基づいて、どの父親もやるように議論に加わった」とした。ただ、声明について、「真実で不正確なものではない」と主張した。(ワシントン=杉山正)