[PR]

 中国紙「検察日報」は1日、海賊対策のためアフリカ東部ジブチの港に停泊していた中国軍の艦船に、日本の海上自衛隊の潜水員が「違法」に近づいたため警告したなどと報じた。自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は3日の会見で「中国側が指摘するような危険行為があった事実はない」と述べた。

 検察日報は、昨年末からソマリア沖アデン湾に展開した中国軍の船がジブチに停泊中、近くにいた海自の艦船から潜水員が近づいたと指摘。法律顧問として同乗していた検察官が「国際法が認めない危険な行為で自衛権を行使できる」と判断し、光の照射や音声で離れるよう警告。ジブチ政府にも通報したとしている。

 同紙は中国の最高検にあたる最高人民検察院の機関紙。乗船していた検察官の活動を紹介する中で短く触れられた。中国軍も周辺海域で海賊対策を続けており、今月1日にはジブチに初の海外軍事拠点を設置したばかり。国内向けに活動をアピールする狙いがあるとみられる。

 河野統合幕僚長は3日の会見で「船が入港した場合、安全確保の観点から船底などを点検しており、潜水作業自体は通常のこと。警告を受けた事実も認識していない」と述べた。(北京=延与光貞)

こんなニュースも