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 「男が働かない、いいじゃないか! 男性の仕事中心の生き方を見直す」との演題で、田中俊之・大正大准教授(41)が高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」で講演した。田中さんは、男が男であるが故の悩みについて研究する「男性学者」で、「男性が仕事、女性が子育てに縛られる状況を変えることが必要」と説いた。終了後の質疑では、会場から演題に異論も出た。

 講演は6月にあり、約210人が聴講した。田中さんは女性の働き方の変化について、国立社会保障・人口問題研究所の調査をもとに「出産後も働き続ける女性の割合は1980年代後半は24%だったのに比べ、2010年代前半には38%に増えている」と紹介。

 一方、育児は今も女性一人で担っているケースが多いとし、「男性は会社で働いている場合、定時で帰ると気まずさを味わう。『残業は例外的なもの』と社会の認識を改める必要がある」と説いた。

 さらに、厚生労働省の資料で16年の男女別自殺者数を比べると、女性が約6700人なのに対し、男性は2倍以上の約1万5千人にのぼると指摘。「女性だけでなく、男性も性別によって生き方に影響を受けている」と述べた。

 田中さんによると、過去の自身の講演会で、参加者に夫の長所を紙に書き出してもらったところ、「馬車馬のように働く」と記した人がいたという。「働き過ぎが問題とされにくい。社会に『男は仕事、女は家庭』という意識がある」とし、「もっと一人一人の生き方は多様であっていい」と問題提起した。

 終了後、子どもが3人いるという公務員の男性(40)は取材に「職場が男社会で、家事に力を入れると同僚から奇異な目で見られる」と明かした。「男性が『自分がしっかりしなきゃ』という気持ちから少し楽になって、妻と一緒にいい家庭を築く。それがいい地域社会にもつながっていくのでは」(佐藤達弥)

     ◇

 講演後の質疑では、「男が働かない、いいじゃないか!」との演題への異論が会場から相次いだ。参加者と田中さんの主な質疑応答は次の通り。

 Q 高知は男性が働かないから…

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