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 九州北部豪雨から1カ月。大量の土砂が依然、復興の足かせとなる中で、被災した人たちは生活再建への思いを強くしている。

 九州北部豪雨で4人が犠牲になった福岡県朝倉市杷木志波(はきしわ)の道目木(どうめき)集落は、道路の修復が遅れ、ほぼ手つかずの状態が続いている。「復興への見通しが立たない」――。全員が避難生活を送る住民たちは、焦りを募らせる。

 集落は、筑後川に注ぐ北川の上流部、柿畑が広がる山あいにある。5日朝、憩いの場だった公民館の前で亡くなった4人を悼んで、住民10人が献花し手を合わせた。その中に、区長の足立文博さん(53)もいた。

 屋根を残し崩れ落ちた住宅。フロントガラスの上部まで土砂に埋まった軽トラック。折れてバラバラになった電柱……。その光景を前に、足立さんは言う。「1カ月経っても、ほとんど変わらない」

 上流部の山が崩れ、大量の土砂が川沿いに流入。集落の17世帯のうち11世帯は流出したり倒壊したりした。残る6世帯も家の背後の斜面が崩れるなど危険な状態だ。今も電気が止まったままで、電動ポンプでくみ上げる井戸水は使えない。住民約40人は避難所や親類宅などに身を寄せる。

 集落につながる川沿いの道路は崩れ、通れなくなった。足立さんらが市に訴え、1週間ほど前、ようやく急ごしらえの「荒道」ができた。だが、すぐに強い雨で一部が崩れた。土を積んだだけの荒道は心もとない。

 最近、市内の別の集落で多くの重機が入り復旧工事が行われていると報道で知った。だが、道目木集落で重機を見かけることはない。「うちは見放されているんじゃないか」。そう思える。

 足立さんは20年以上前、結婚…

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