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 家庭用のパン焼き器(ホームベーカリー)は、材料をセットするだけで、食パンやフランスパン、米粉パンなどいろいろなパンがつくれます。消費者の好みやニーズに合わせ、進化しています。

 大阪市中央区のビックカメラなんば店のホームベーカリー売り場では、本体だけでなく、ブリオッシュや米粉パンといった専用の粉も並ぶ。調理家電を担当する磯山淳二さんは「パンだけでなく、パスタやうどん、お餅などをつくれる機種もあります」と話す。

 パンに限っても、各メーカーは様々な求めにこたえる。ツインバード工業は今春、糖質が少ない小麦の外皮(ふすま)を使った「ブランパン」が焼ける機種を発売した。タイガー魔法瓶は9月中旬、添加物を使わず米粉だけを主材料に食パンが焼ける機種を売り出す。小麦グルテン抜きのパンは、健康や美容のためグルテンを避ける人にも人気だ。

 ホームベーカリーは1987年に松下電器産業(現パナソニック)がパン食の広がりをみて発売。翌88年には象印マホービンも出し、ブームとなった。いったん下火になったが、93年にコメの不作が起きたり、食の安全への関心が高まったりで市場が回復傾向になった。

 その後、製品の小型化や低騒音化が進み、2010年には三洋電機(現パナソニック)が、コメからパンが焼ける「GOPAN(ゴパン)」を出し、ヒット商品になった。しかし、調査会社GfKジャパンによれば、家電量販店での販売台数は12年度以降、減り続けている。それでも、11月に新製品を出すパナソニック広報は「多彩なメニューを楽しんでもらえるようにしたい」と話す。(金本有加)

■ホームベーカリーの進化

1987年 松下電器産業(現パナソニック)が「炊飯器以来の発明」として、パン1種とパン生地が作れる1号機を日本で初めて発売

2002年 象印マホービンが電気ポットとほぼ同じサイズで、天然酵母パンも焼ける機種を発売

2006年 パナソニックがもち米を炊いてつく機能を追加。ピザ生地やうどん、パスタなどもメニューに加わる

2010年 三洋電機(現パナソニック)がコメからパンが焼ける初のホームベーカリー「GOPAN(ゴパン)」を売り出す

■薄力粉でもふんわり

 象印マホービンの「ホームベーカリー パンくらぶ BB―ST10」は、通常使われる強力粉よりも入手しやすい薄力粉でふんわりとしたパンができる。神戸の食パン専門店「地蔵家」が監修したしっとりと仕上がる調理コースもある。店頭想定価格は3万5千円前後。

■低糖質のブランパンに

 ツインバード工業の「Take bran! ブランパンメーカー BM―EF34G」は、主に小麦の外皮(ふすま)を使った「ブランパン」を作れる。専用の粉を使うと、糖質が通常のパンより約8割減らせる。冷えたご飯からパンを作る機能も。市場想定価格は2万円前後。

■米粉だけでふっくら

 タイガー魔法瓶の「IHホームベーカリー やきたて KBD―X100」は、米粉100%でふっくらとした食パンが焼ける。食品添加物やグルテンを使わずに焼けるよう、公的な研究機関と共同で技術を開発した。発売は9月中旬の予定で、市場想定価格は4万円前後。

■発酵・焼き方、お好みで

 パナソニックの「ホームベーカリー SD―MDX100」は、こね具合や発酵、焼き方を好みで調整できるのが特徴。甘めの食パンなどができる自動メニューも豊富で、大豆粉を使ったスコーンなども焼ける。発売は11月上旬の予定で、市場想定価格は4万5千円前後。

※各メーカーのおすすめ商品から選びました。価格は税別

(きりとりトレンド)

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