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 京都市左京区の曼殊院(まんしゅいん)が所蔵する国宝の仏画「不動明王像(黄不動)」(12世紀)から、描く際に「御衣絹加持(みそぎぬかじ)」と呼ばれる儀式を行った痕跡が見つかった。京都国立博物館(京博)が7日発表した。仏画を描く前にはこの儀式が行われるが、痕跡が見つかるのはほとんど例がないという。

 「御衣絹加持」は、絵師が仏画を描く前に材料の絹地の穢(けが)れを除き、霊性を持たせるために、僧侶が香水(こうずい)(聖水)で仏像の姿を描く儀式。黄不動の腹部のあたりに、僧侶が香水でなぞるために下書きされた小さな黄不動が薄墨の線で描かれていた。下書きの黄不動は全長十数センチと、仏画の黄不動の10分の1程度という。

 曼殊院の黄不動は、大津市の園城寺の「不動明王像(黄不動)」(国宝、9世紀後半)を模写したもので模写としては最も古い。全身が黄色で彩色されているので黄不動と呼ばれる。傷みが激しいため文化庁の主導で修理した際、絵が描かれた絹地の裏打ち紙をはがして裏から赤外線写真を撮ったところ、薄墨の線画が浮かび上がった。香水は無色透明の水のため痕跡は残らないが、今回は下書きがあったため確認できたという。

 京博の大原嘉豊・保存修理指導…

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