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 脳腫瘍(しゅよう)の一つ、脳幹グリオーマが見つかった埼玉県新座市の原田歩夢くんは、東京の国立成育医療研究センターで2回の抗がん剤治療を受けたが効果が出なかった。

 2014年3月1日に誕生日を迎え、放射線治療が可能な3歳になった。5月から30回の局所放射線治療を受け、腫瘍は小さくなった。ハイハイが速くなり、テレビ台につかまり立ちするようになった。食事でもむせない。大好きなモンスターズ・インクのキャラクターグッズで遊ぶ姿に、母の瑞江さん(28)と父の健太さん(28)は「信じられない」と喜んだ。

 ところが15年1月、食事をしていると、体が傾き、むせるようになった。検査で腫瘍の再燃が分かった。主治医の寺島慶太さん(44)は、「再燃後の予後は厳しい。3カ月から6カ月の余命かもしれない」と話し、抗がん剤治療も短期的な延命効果しか期待できないと伝えた。瑞江さんは「再燃していてもこんなに元気だし、腫瘍が今の大きさでとどまってくれればいい」と思い、後日、抗がん剤治療をする意思を伝えた。

 その後、3月の4歳の誕生日には、祖父母と一緒に温泉旅行を楽しんだ。体重が17キロあり、「おなかがすいた」とよく言っていた。だが、瑞江さんは「これが最後になるのかな」とも感じていた。

 地元の病院で歩夢くんを診ていた医師の森尚子さん(40)は、訪問診療に切り替えた。訪問看護は、小児がん患者の経験が豊富な地元の訪問看護ステーションつくしに替わった。4月27日、看護師の桑田由美子(くわたゆみこ)さん(46)が駆け付けると、41度の高熱で脈拍が204回、呼吸が64回あった。国立成育医療研究センターに救急搬送され、抗生剤や輸血、酸素の投与などの集中治療で回復した。

 原因は感染症と見られ、今後も…

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