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(9日、高校野球 前橋育英12―5山梨学院)

■前橋育英・飯島大夢

 左手首の骨が折れている。テーピングを幾重にも巻き、さらにサポーターをつけてバットを握った。

 前日、群馬大会の決勝以来、約2週間ぶりに打撃練習した。「緩い球で、軽く当てる程度」で約10スイング。痛みが全く消えていなくて、びっくりした。

 それでも、試合になれば「4番サード」に名前がある。5月の関東大会で死球を受けてから、ほとんど練習できていないのはみんな分かっている。打つことが期待されているわけではない。「仲間からの信頼がある。そこ(4番)にいることが大事」と荒井監督。

 そして、期待以上に応える。バットを短く持ち、右手で押し込むイメージで振る。一回に先制の左前適時打、三回は中前適時打。七回は左中間席まで白球を運び、「いっちゃったなあって思いました」。いかつい顔でおちゃめに言った。

 次の試合は第8日(15日)。そこまではまた、ほとんど練習できない。「打てなくても、違う面でチームを引っ張る。『気持ち』とか」

 監督が「男気がある。昔のガキ大将みたい」とほれ込む主将。次も「そこ」にいるだけでいい。(山口史朗

     ◇

 ○皆川(前) 注目の右腕は三振を七つ奪ったが、与四球も六つ。「打力ある相手に慎重になりすぎた。出来は100点満点の50点」

 ○小池(前) 三回に左越え2点本塁打。「変化球を狙って右方向を意識していたら、甘い直球に体が反応した。気持ちよかったです」

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