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 子どもたちに裁判所を身近に感じてもらおうと、千葉地裁は9日、童話「桃太郎」を題材にした裁判の体験会を開いた。夏休み中の小学4~6年生と保護者ら約60人が参加した。

 銀行の支店長を務める赤鬼が、村人の借金の担保として持って行った米を、桃太郎が奪い返したという設定。赤鬼は桃太郎に木刀で脅され、驚いた拍子につまずいて全治1カ月のけがを負い、桃太郎が強盗致傷の罪に問われた。

 参加者は、桃太郎、赤鬼、証人、弁護士、検察官、裁判官の役柄に分かれた。弁護側は「村人を救うためという目的は正当だし、木刀で脅しただけにすぎない。緊急的に必要な行為だった」と主張。これに対して検察側は「赤鬼から無理やり米を奪い返すという危険な行為であり、重大な結果も生じている。悪質だ」として、懲役7年を求刑した。

 この後、裁判官役の児童8人が審議に入り、被告の桃太郎に対して懲役5年6カ月を言い渡した。

 裁判官役を務めた八千代市立みどりが丘小学校6年の小川和真君(12)は「村には2週間分の食料があった。桃太郎は無理に奪い返す必要がなかったので有罪だと思った。判断するのは難しかったけど、裁判の流れがよくわかった」と話した。(白見はる菜)