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 中国共産党を「腐敗して無能な政治」などと批判してサービス停止になったとされる同国IT大手騰訊(テンセント)の人工知能(AI)キャラクターが「再教育」された模様だと、ロイター通信が伝えた。同社が運営する別のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上のAIと同様に「話題を変えよう」などと答えるようになったという。

 ロイター通信によると、騰訊のSNS「QQ」上のAI2種は今も停止中だ。ロイター通信がこのAIの開発者サイトを通じて「共産党は好きか」と繰り返し聞くと、「話題を変えませんか」と答えたという。

 一方、朝日新聞記者は、騰訊が展開する別のSNS「微信(ウィーチャット)」上のAI「小冰(シアオピン)」に質問した。「共産党が好きか」と聞くと「あなたは(答えが)分かっているでしょう。話題を変えよう」と答えた。習近平(シーチンピン)国家主席が掲げるスローガン「中国の夢」について「あなたの『中国夢』は何」と聞くと「こんなことを話すのが好きなのか」と回答。さらに「中国が好きか」と聞くと「シーッ。今、人生について考えている」と答えた。中国人が何を言っていいか分からない時によく使う表現だった。

 中国では、多くの人が政権批判につながる話題を避ける。AIは何らかの形で、中国国民の表向きの対応を「学習」しているようだ。(北京=福田直之)

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