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 第2次大戦下、日本の文化財を戦災から守ろうとした外国人らの軌跡を追う記録映画「ウォーナーの謎のリスト」(金高謙二監督・116分)が、関西で上映されている。「空爆すべきでない文化財」のリストを作った米国の研究者や、東京大空襲で焼け残った神田古書店街の、隠れた物語を掘り起こした。

 米国・ハーバード大学教授で日本古美術の権威だったラングンドン・ウォーナー(1881~1955)は、若い頃訪日し、岡倉天心らに師事した。戦時中には、空襲を避けるべき文化財151カ所のリストを示したことで知られる。リストは日光東照宮や奈良・法隆寺をはじめ、青森から沖縄まで29都府県に及ぶ。だが、名古屋城天守閣や東京の寛永寺など、空襲で焼失したものもある。

 ウォーナーに協力したのは、日本人で初めて米エール大学の教授になった歴史学者の朝河貫一(1873~1948)だった。二人は戦争回避のため、米国のルーズベルト大統領から昭和天皇へ、親書を送るよう働きかけもした。

 一晩で10万人の犠牲者が出た…

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