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 香港の民主党は11日、党員の男性が「中国の国家当局者」を自称するグループに一時監禁され、暴行を受けたと発表した。男性は中国の有名な人権活動家、故劉暁波(リウシアオポー)氏の妻の劉霞(リウシア)氏との関係を追及されたとしている。

 男性は元同党幹部の林子健さん。林さんは、サッカーのスペイン1部リーグのバルセロナから、劉暁波氏が好きだったというメッシ選手のサイン入り写真を入手し、劉霞氏に渡そうとしていた。

 記者会見した林さんの説明によると、林さんは10日夕、香港の繁華街で突然、男2人に車に押し込まれた。「劉霞を知っているか」と追及され、「面識はない」と答えたが、太ももにホチキスの針を十字架状に約20カ所刺された。香港か中国本土かわからない場所に連れて行かれ、殴られて意識を失った後、11日未明、香港内の路上に放置された状態で意識を取り戻したという。

 香港では2015年、中国本土で発行を禁じられた本を扱っていた書店関係者が中国に拘束され、香港の高度な自治を保障した「一国二制度」が侵されたとして中国への不信感が高まった。民主党は今回の事件を「第2の書店事件」と位置づけ、香港警察に徹底的な捜査を求めた。(広州=益満雄一郎)

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