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■負動産時代

 所有者不明の土地や、放棄したくても引き取り手がいない土地など、処分に困る不動産、いわば「負動産」が全国に広がっている。神戸市の中心街近くには、朽ちかけたまま安全ネットが張られた空き家がある。所有者が分からないため壊すこともできない。隣家は買いたいと思っているが、交渉相手がいないので買うこともできないという。(大津智義)

 神戸市の中心地・三宮駅から1キロ超ほどの場所に、外壁が一部崩れ落ちた3階建ての空き家がある。歩行者に危険が及ばないよう、今は全体に頑丈なネットが張られている。

 建物がある同市中央区南本町通2丁目の周辺は、マンションなどの住居と町工場などが混在した地域だ。1971年を最後に相続登記されておらず、所有者が誰なのか分からない。

 近所の住民によると、数年前には小中学生らのたまり場になり、たばこの吸い殻もあったという。近くに住む会社員の田村春篤さん(67)は「夜はうるさいし、火の不始末が心配だった」。

 外壁が落ちているとの通報を受…

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