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 静岡市駿河区の視覚障害者支援施設「静岡光の家」が6月、創立から半世紀を迎えた。みえる人も、みえない人も自分らしく生きられる世の中に――。創立者で全盲の多々良友彦さん(86)の願いが、地域をも動かしてきた。

 住宅街の一角にある光の家を訪ねた。壁に並んだ本を手に取ると、点字がびっしり。ボランティアが点訳したものだという。床にも点字ブロック。階段の近くには、踏むと音が鳴る鉄の器具が設置されている。

 光の家は、視覚障害者の交流や生活支援のため、多々良さんが自宅の一室を開放したのが始まりだ。この日は、施設の利用者7人がイベント会場などで販売する「肩たたき棒」をつくっていた。新聞の折り込みチラシを細く丸めて束にしていく。「指先が目になる」ともいう視覚障害者にとってこの作業が訓練にもなる。世間話にも花が咲き、なごやかな雰囲気だ。

 1989年から光の家に通う望…

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