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(13日、高校野球 天理6―0大垣日大)

 「天理のバレンティン」が2打席連続本塁打でチームを勝利に導いた。

 4番の神野太樹(3年)は二回、バックスクリーンの右へライナー性の先制弾を放つと、四回は高々と打ち上げ、左翼席へ放り込んだ。

 どちらもフェンスを軽々と越える一発。「1本目は今までで一番の当たり。2本目は、あんなに飛ぶとは思わなかった」。きりっと上がった眉を少しだけ下げ、うれしそうに振り返った。

 「お前、バレンティンに似てんなあ」。2013年にプロ野球記録の60本塁打を放ったヤクルトの主砲の名をあだ名にされたのは、1年生の夏。名付け親は、同級生でこの夏は練習補助員を務める高橋良だ。

 ちょっと背中を丸める打撃の構え、左手一本の大きなフォロースルー、日焼けした肌。「あと、目の下にほくろがあるのもポイントです」と高橋は笑う。

 以来、定着した「バレンティン」。だが、神野本人は苦笑いだ。

 「自分は長距離打者じゃないので、あんまりうれしくありません。今日の2本を入れても、高校通算14本なので」。あこがれは広島の鈴木誠也。「僕もあんな風に走攻守そろった選手を目指しています」

 それを伝え聞いた高橋はにやり。「僕の誕生日に神野がくれた色紙には『バレンティン』と書いてあった。実は気に入ってるはずです」

 ともあれ、「本家」も顔負けの豪快な2連発は、大会史上33人目の快挙となった。(山口史朗

     ◇

 ○中村監督(天) 天理の主将として選手権を制した元プロ監督が、初の甲子園で勝利。「初戦で硬くなってたのは僕だけでしたね。選手は100点満点の試合をしてくれました」

 ○坂根(天) 毎回走者を背負うも本塁は踏ませず。「ピンチではギアを上げた。フォームや間も少し変えた。投げるだけが打者との勝負じゃないんで」

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